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銀行関連ニュース: 4月の世界の株価収益率を更新しました。  
執筆者: ginkou
発行日付: 2016/4/19
閲覧数: 462
サイズは 11.27 KB
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4月の、世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。

<1.株価収益率(PER)とは?>

 株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。

 で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。

 もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います。

 一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう。


<2.今月の株価収益率>

 4月の世界の株価収益率の推移はこんな感じです。



 4月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は13.89倍で、今月は14.13倍ということですね。

 上がったということは株価が「割高」になったということになります。株価が割高となる要因は以下の通りです。

 ・株価が上がる
 ・企業収益が減る


 ここでいつものように最近の株価の動きをチェックしておきましょう。

■日経平均株価(6ヶ月)



■日本を除く、世界の先進国の平均株価(円建て:6ヶ月)



■世界の新興国の平均株価(円建て:6ヶ月)



 全体的には下げ止まりつつありますね。特に新興国の株価がようやく回復してきた点が印象的です。

 ただ先月のこの時期と比較するとどの指数も下がっていそうですね。

 いつものように具体的な数値をチェックするとこのようになっています。

・日本 :下がる(16,724円→16,276円)
・先進国:下がる(513ポイント→508ポイント)
・新興国:変わらず(758ポイント→758ポイント)


 何と新興国の株式指数は先月とピッタリ変わらないというかなり珍しい状況ですが、それはさておきやはり数値の上では概ね先月より低下しているわけで、そうした中で上記株価収益率=PERが上昇する、というのは違和感があります。

 というわけで上記は円建てですのでドル建ての先進国株価および新興国株価の推移をチェックしてみたいと思います。

 まずドル建ての先進国株価(日本を除く)はこう。

 

 次にドル建ての新興国株価はこう。

 

 つまり・・・ドル建てでは先月と比較しても上昇しているわけです。

 ではなぜ上記円建てでは不冴えかと言うと・・・この間に円高が進行しているからですね。ドル円相場はこのようになっています。

■ドル円相場

 

 見事に円高が進んでいるわけですね!

 今、日本の個人投資家から見れば「世界の株価上昇」vs「円高」がせめぎ合っているということです。ある意味、日本の投資家だけが世界のマーケットから取り残されていると言えなくもないですが、そのメカニズムはと言えば「アメリカの利上げ懸念の後退」が挙げられます。

 アメリカは好調な経済を背景に昨年12月からついに利上げを開始したわけですが、その前後で世界の株価は大きく下落しました。中国株バブルの崩壊資源価格の下落など、それ以外の要因も重なったわけですが、しかしそれでも「主犯」の1人であったのは間違いありません。

 そうした混乱を受けてアメリカの中央銀行であるFRBはこれまで「年4回」と目されていた利上げペースを「年2回」にすると示唆しました。まだ1回しか利上げしていない中で年4回も年2回もなさそうなものですが、これで見事に世界の株式市場も落ち着き上昇に転じているわけですね。

 ちなみに原油相場も上昇に転じています。アメリカの利上げ後退=ドル安なわけですから、ドルで取引される資源価格が相対的に上昇するのは当然です。

 そのようにアメリカの利上げが後退する中で、世界の金融市場を取り巻く環境が大きく好転する一方、ドル安が進み、その裏返しとして円高となっているわけですね。日本の投資家としてはスッキリしない状況です。

 結局、今月の世界のPER=株価収益率の上昇は確かに「世界の株価上昇」によるものではあるけれど、我々日本人からすればほとんど全く実感できない、ということですね。

 こうしたタイミングでの投資というのは・・・なかなか微妙です。長期投資なら「円高&株安」が投資のタイミングですし、短期投資なら「円安&株高」が投資のタイミングとなるわけですが、今はそのどちらでもないというわけです。

 さらにそうは言いつつどこかでまたアメリカの利上げが意識されるでしょうから、そうなってくると為替は円安となるかもしれませんが、今度は世界の株価が下落することになります。

 加えて中国経済のスローダウンも引き続き不安の種ですね。

 どんな時でも投資には慎重な判断が必要ですが、特に今は、より慎重な姿勢が求められているという気がしますがいかがでしょうか。

 では個別の株価収益率=PERはこのようになっています。



 今月の割高市場は先月に引き続きアメリカ/ナスダック市場ですね。

 次の15倍以上20倍未満のゾーンですが、南アフリカ/全株日本/JASDAQ市場イギリス/FT100アメリカ/NYダウインド/SENSEX市場日経平均、となっています。こちらも先月と変わらずですね。

 もちろん株価は割高の時よりも割安の時に購入した方がいいわけで、これから株式投資をご検討の方はこうしたPERの状況にも注意しながら、なるべく割高な市場・タイミングは避けて投資先を選別していただければと思います。

 だからと言って「低ければいい」というものではないのは申し上げた通りですが。

 各株価指数のPERの具体的な推移はこちらをご参照ください。

>>>世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)推移はこちら

  
http://www.ginkou.info/modules/per/




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